お通夜なしで家族葬はできる?一日葬のメリット、流れ、注意点

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ご葬儀のこと

2023/05/01

お通夜なしで家族葬はできる?一日葬のメリット、流れ、注意点

身内や親しい方だけでおこなう家族葬が主流になるにつれ、お通夜なしでご葬儀を行いたいというご家族様も増えてきています。一般的にお通夜は、親しい方々が集まって故人様との最後の夜を過ごすためのもの、葬儀・告別式はご友人・知人も交えて故人の冥福を祈る儀式となりますので、一般会葬者をお呼びしない家族葬では、通夜を省略するのはある意味理にかなっているのかもしれません。今回は通夜なしの家族葬のメリット・デメリット、流れ、注意点について詳しくお伝えします。

家族葬で通夜なしの葬儀は、「一日葬」ともいわれています。最近は多くの葬儀社のサービスプランの中にも「一日葬プラン」があり、広く一般的に行われているご葬儀スタイルになります。ただ通常2日間かけておこなう葬儀を一日に短縮しているため、いくつか注意しなくてはいけないこともあります。ご葬儀は一度きりのものですので、デメリットや注意点をしっかり知った上で選択されることをおすすめします。

一日葬の流れ

一日葬は、お通夜を省略する以外は通常の葬儀と同じ流れで進みます。
日本では、お亡くなりになってから24時間を過ぎないと火葬することができないと法律で定められているので、ご逝去から火葬・収骨まではスムーズにいっても2日要することになります

ご逝去
この時、医師から死亡診断書を受け取ります。

葬儀社へ連絡・お迎え

ご搬送・安置
病院の霊安室は長時間の安置ができないためご自宅もしくは葬儀社の安置施設へご遺体を搬送後、安置します。

打ち合わせ
葬儀社と葬儀の打ち合わせをします。この時、一日葬を希望していることを伝えてください。
※一日葬の場合は菩提寺への許可が必要になるため葬儀社より菩提寺への許可を得るよう指示があります。

納棺
故人様のご遺体を棺にお納めします。

ご葬儀・告別式
僧侶による読経、参列者の焼香など、通常の葬儀と同様の儀式を執り行います。

出棺

火葬・収骨

一日葬の注意点

注意点1:一日葬はお寺の許可を得られない場合がある
一日葬は、お通夜という宗教上の儀式を省略しているため、菩提寺の許可が得られないケースもあり得ます。菩提寺からの許可が得られないということは、先祖代々のお墓に納骨できないということになりますので、きちんと許可を得た上で行いましょう
ただ一日葬の場合は葬儀・告別式をおこなうため、すべての儀式を省略する火葬式と比べ、許可は得やすいともいえます。菩提寺によっても判断は異なりますので、まずはお寺に確認してみましょう。

注意点2:二日が一日になったからといって費用は半分にはならない
一日葬で葬儀社に支払う費用の相場は30万〜50万です。一般的にこの費用の中には、搬送、安置、会場料、祭壇・花・棺など一式、人件費などが含まれていることが多いです。
葬儀社に支払う費用以外にも、火葬料お布施、返礼品や食事代といった変動費が必要になります。
費用面でいうとお通夜を行う家族葬に比べて大幅に費用が抑えられるというわけではありません。返礼品費や火葬料は葬儀日数によって変わるものでもありませんので、単純に費用が半分になるということではありません。
例えばお通夜・告別式を二日間で行う家族葬と、お通夜を行わない一日葬を比べた時に、結局削減できる費用は数万円〜十数万程度という場合も多いです。

 

一日葬のメリット・デメリット

⚫︎一日葬のメリット
一日葬は、ご家族様の体力面・精神面でのご負担を軽減することができるというメリットがあります。特にお体に不安があるご年配の参列者がいらっしゃる場合は、一日で葬儀が終わることは安心材料にもなりますし、遠方のご親戚にとっては宿泊費がかからないなど費用面のメリットもあります。また、仕事で忙しいご家族様にとっては、一日だけなら都合をつけられるということもあるのではないでしょうか。

⚫︎一日葬のデメリット
・故人様とのお別れの時間が短くなってしまう
一日葬は通常二日で行っていたものが一日になるため、単純に故人様とのお別れの時間が短くなってしまいます。そのため、心の準備ができないままお別れしなくてはならない可能性もあります。それを踏まえて本当に一日葬でよいかは、ご自身のお気持ちと相談して決めましょう

・日程が一日に限定される分、葬儀後の弔問客が増えてしまう
通常の葬儀なら通夜か告別式のどちらかに都合をつけられればお別れに立ち会うことができますが、一日葬の場合は、確実にその日に予定を空けられなければ、お別れの機会を逃してしまうことになります。そのため、葬儀に参列できなかった方が、葬儀後にご自宅へ弔問される機会が増えることも考えられます。事前に心づもりをしておきましょう。

・親族から反対される可能性がある
一日葬の需要は近年増加傾向にあるとはいえ、まだまだ馴染みのない方もいらっしゃいます。特に伝統的な葬儀を重んじる方にとってはお通夜を省略することに抵抗がある方もいらっしゃいますので、後々のトラブルにならないためにも身内には事前に了承を得ておきましょう

・菩提寺の許可を得る必要がある
一日葬は菩提寺の許可なくしてはおこなえません。ご家族様のご意向だけで進めてしまうと、先祖代々のお墓に入れないなどのトラブルに発展してしまいますので、必ず事前にお寺の許可を得た上で行いましょう

・一日葬でも会場費は二日分かかる可能性がある
ご遺体は葬儀の前日に会場に安置することになるため、一日葬でも二日分の会場費が必要になる可能性があります。注意点2でもお伝えしたとおり、二日葬と一日葬で費用に大きく差が出ないのはこのことも関係しています。

まとめ
一日葬はお通夜を省略し、一日で葬儀が完結するため、費用面・体力面の負担を軽減することができますが、お寺との関わり方においてはマナーを守って進めないと大きなトラブルに発展してしまう危険性も孕んでいます。
近年のライフスタイルの変化によって葬儀のカジュアル化、簡略化が進むのは悪いことではありませんが、一方で葬儀は宗教的な儀式であるということも忘れてはいけません。
今回お伝えした注意点を踏まえた上で、気持ちよく故人様をお見送りできるといいですね。

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