【四十九日法要】準備や日程の決め方などの基本を説明します

葬儀・家族葬ブログ

葬儀・家族葬ブログ

BLOG

ご葬儀のこと

2024/10/11

【四十九日法要】準備や日程の決め方などの基本を説明します

亡くなられた方の冥土での幸せを祈るために、ご家族やご親族が集まって行われる法要。
その中でも最重要とされているのが、四十九日の法要です。
「四十九日法要って何をするの?」「いつ行うの?」「どんな準備が必要?」など、四十九日法要の基本を、わかりやすくご説明します。

四十九日法要とは

仏教では、命日から7日ごとに行う忌日法要(きじつほうよう・きびほうよう)と、年単位で行う年忌法要(ねんきほうよう)の2種類の法要がありますが、四十九日法要は忌日法要の最後に行われる最も重要な法要になります。

仏教においては、人が亡くなってから7日ごとに生前の行いを裁く審判があると考えられており、49日目がその最後の審判に当たるため、残された方々はその日に、故人が無事に極楽浄土へ行けるようにと供養を行います。これが四十九日法要です。

浄土真宗の四十九日法要の考え方

浄土真宗では、他の宗派と少し考えた方が異なります。

浄土真宗では「往生即成仏(おうじょうそくじょうぶつ)」の考えに基づき、亡くなった方はすぐに仏になって成仏するとされています。そのため浄土真宗における四十九日法要は、故人様が無事に極楽浄土へ行かれることを祈るために行うのではなく、故人様によって残された人々が仏縁を授かり、仏教の大切さを改めて考えるという意味合いを持っています

法要の種類

先ほど仏教では7日ごとに審判があるとお伝えしたとおり、故人様のご冥福を祈る忌日法要は以下のとおり七日ごとに設けられています。
忌日法要
初七日(しょなのか)
二七日(ふたなのか)
三七日(みなのか・さんしちにち)
四七日(よなのか・ししちにち)
五七日(ごなのか・ごしちにち)
六七日(むなのか・ろくしちにち)
七七日(しちしちにち)=四十九日(しじゅうくにち)

本来は、このように計7回の供養を行うものですが、近年は二七日〜六七日は省略されることがほとんどです。また初七日法要も、葬儀・告別式に続いて初七日法要を行う「繰り込み法要」や、火葬後にお寺に戻って行う「繰り上げ法要」が一般的になりつつあります。

つまり最近では、ご葬儀・告別式の日に初七日法要を執り行ったら、四十九日法要までの間は僧侶をお呼びして法要を行う機会はあまりありません。

四十九日法要の日程の決め方

そのため葬儀・告別式後、改めてご家族様やご親族様が集う機会となるのが四十九日法要になるのですが、法要を行う日程はどのように決めればよいのでしょうか

忌日法要の日取りは、亡くなった日から数えて何日目と数えます。
つまり故人様がお亡くりになった日を1日目としますので、例えば4月1日にお亡くなりになられたのであれは、5月19日が四十九日になります。

ただ、四十九日にあたる日が平日である場合などは、参列者の都合がつけにくいこともあり、日程を前倒しに変更するケースも多いです。後ろ倒しにすることは失礼に当たるので、必ず49日目よりも前の土日などに調整しましょう。

また四十九日法要の日程を決める際には、僧侶のご都合も忘れずにお伺いしてください。葬儀当日などでもよいかと思いますが、必ず事前に僧侶と相談して都合のよい日程を決めておきましょう。

四十九日までの流れ

葬儀を終えたら、少しずつ四十九日に向けての準備をしていかなくてはいけません。
次は、葬儀後から四十九日法要までの間に必要な準備についてお伝えします。

1. 日程と場所を決める

前述の通り、僧侶・ご家族様・参列者様のご都合を考慮し日程を決めたら、次は会場を決めます。四十九日法要は、お寺や葬儀社が運営するセレモニーホール、もしくはご自宅で行うのが一般的です。

2. 参列者に連絡をする

家族葬の場合、法要も少人数で行うケースが多いと思います。ご家族様や近しい人のみであれば、お電話で日時と場所をお伝えしてもよいでしょう。その場合、参列していただきたい方に、葬儀の日に事前にご都合を確認しておくと日程調整がスムーズです。

また参列者が多い場合は、案内状をお送りします。案内状は先方の都合をつけてもらいやすいよう、なるべく早めにお送りしましょう。参列可否がわかるよう往復ハガキを利用すると人数を把握しやすいです。

3. 法要後の会食の準備

葬儀・法要後にもてなされる会食のことを「お斎(おとき)」といいます。

お斎には、僧侶や参列いただいた方々へのお礼の気持ちを込めてお食事を振る舞い、思い出話に花を咲かせることで故人を偲ぶ意味合いが込められています。四十九日法要後のお斎の一人当たりの費用はだいたい3,000円〜10,000円が相場です。

お斎に必要な事前準備は、開催場所によっても異なります。またもちろん、必ず行わなくてはいけないというわけではありません。もし会食の場を設けない場合は、返礼品の中にお弁当を含めたり、食事のチケットをお渡ししたりと、会食に代わるおもてなしの準備をしておきます。なお僧侶には、お布施の中に「御膳料(おぜんりょう)」(=お食事代)として5,000円〜10,000円ほど多く含めてお渡しすることも覚えておきましょう。

【四十九日法要をお寺・セレモニーホールで行う場合】
お寺やセレモニーホールでは、お斎のためのお部屋を用意してもらえることが多いです。事前にお寺や葬儀社の担当者に確認しましょう。部屋が確保できるのであれば、料理は仕出し弁当などを人数分注文しておきます。注文の際には四十九日法要後の会食であることを伝えると、適切な料理を出してくれます。

【四十九日法要をご自宅で行う場合】
ご自宅の場合も同様に仕出し料理を注文してもよいですし、レストラン・料亭・ホテルなどに移動して別途会食の席を設けてもよいです。いずれにしても事前予約をしておきましょう。

4. 返礼品を準備する

参列者にお渡しする返礼品の準備をします。四十九日法要でも、海苔・お茶・お菓子・タオルなどの消え物をお渡しするのが一般的です。会場まで徒歩で移動される方が多い場合は、洗剤や調味料など重さのあるものは避けた方がよいでしょう。

5. 位牌・卒塔婆など必要なものを準備する

四十九日法要では、ご本尊やお位牌への魂入れがおこなわれるため、故人様の戒名・没年月日などを刻んだ本位牌を用意しておきます。(浄土真宗の場合は、お位牌の代わりに法名軸を用意します。)また、浄土真宗以外の宗派では追善供養として卒塔婆(そとうば)という細長い木製の板をお墓にたてます。ちなみに御塔婆料は2,000~10,000円と幅があります。菩提寺や霊園の管理事務所に確認し、必要な本数を依頼しておきましょう。

そして、初めてお悔やみがあったご家庭の場合は、四十九日以降の供養のために、お墓や仏壇の準備も必要になります。お墓を新たに設けるには2〜3ヶ月ほど要するので、四十九日には間に合いませんが、お位牌の準備と合わせて進めておくとスムーズです。

6. 納骨の準備をする

四十九日法要に合わせて納骨を行うケースも多いと思います。その場合は納骨の準備も進めておきます。すでにお墓をお持ちの方は、お墓や施設の管理事務所などに納骨の日時を伝え、戒名・没年月日・享年などを墓誌に刻んでもらいます。この作業には3〜4週間ほど要する場合がありますので、葬儀後なるべく早めにご連絡するとよいでしょう。

四十九日法要当日の流れ

宗派によっても違いはありますが、一般的な四十九日法要当日は以下のような流れで進みます。葬儀と同じように、僧侶による読経があり、参列者が焼香をし、同日に納骨も予定されている場合は、お墓へと移動し納骨式を執り行います。

1. 僧侶入場
2. 開式の挨拶
3. 読経・焼香
4. 僧侶による法話・中締めの挨拶
5. お墓へと移動
6. 納骨式
7. お斎
8. 施主挨拶
9. 返礼品をお渡しし閉式

四十九日法要当日の持ち物

最後に、ご家族様が四十九日法要当日に忘れてはいけない持ち物についてお伝えします。
宗派や会場によっても変わりますので、一例として参考にしてください。

・遺影
・ご遺骨
・祭壇用の花
・お供物・・・・お花・ローソク・お線香など。
・返礼品・・・・参列者に最後にお渡しするお礼のお品です。
・白木位牌・・・本位牌ができるまでの仮の位牌なのでお焚き上げをしてもらいます。
・本位牌(浄土真宗の場合は法名軸)・・・・魂入れをしてもらいます。
・ご本尊・脇仏・・・・新たにお墓や仏壇を用意した場合のみ持参し、魂入れをしてもらいます。
・僧侶へのお布施・・・・読経などへのお礼の金額をお包みします。施主が僧侶の送迎を行わない場合にはお車代、会食の場を設けない場合や、僧侶が会食をお断りされた場合には御膳料もお包みします。
・埋葬許可証・・・・火葬後に手渡される証明書です。四十九日法要と納骨を同日に行う場合に必要になります。
・墓地使用許可証(永代使用書)・・・・霊園側から発行される証明書です。四十九日法要と納骨を同日に行う場合に必要になります。

まとめ

いかがだったでしょうか。
葬儀や法要に関することは、いざ自分が喪主・施主の立場になってみないとわからないことが多いです。四十九日法要の準備も、こまごまと多岐に渡った調整が必要ですが、わからないのが当たり前と思って、周囲に頼れる人がいれば相談しましょう。

菊屋ホールの
「無料会員制度」

MEMBERSHIP SYSTEM