年末年始に葬儀を行う場合の注意点

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ご葬儀のこと

2025/11/25

年末年始に葬儀を行う場合の注意点

一年のうちでも寒さが深まる12月〜1月にかけては、体調管理に充分気をつけなければいけない時期です。そんな中、万が一、年末年始にご不幸が重なった場合

「この時期でも葬儀はできるの?」

「火葬場は動いているの?」

と不安を抱く方は少なくありません。ご想像の通り、年末年始は火葬場や行政窓口が通常とは異なる体制になるため、葬儀がスムーズに進みにくいことがあります。

そこで今回は、年末年始に葬儀を行う場合の注意点と、費用面で気をつけたいことをまとめました。

年末年始に葬儀は「できる?」

「そもそも年末年始に葬儀ができるのか」についてですが、葬儀社が営業している限り、葬儀を行うことは可能です。ただし、火葬場が休場していたり、短縮営業になっていたりする場合があるため、通常に比べて予約がとりにくい傾向にあります。

また、年末年始は帰省や旅行などの予定をいれている方が多いため、多くの方をお招きして行う「一般葬」は避けた方が無難です。ただし、ご家族や血縁の近いご親族のみで行う「家族葬」であればその限りではありません。年末年始に「密葬」を行い、お正月が開けて落ち着いてから「本葬」を行うケースなども見受けられます。

年末年始に葬儀を行う場合の注意点

●行政の稼働状況で、葬儀が先送りになる可能性

ご家族がお亡くなりになった場合、役所へ「死亡届」と「火葬許可申請書」を提出することになりますが、年末年始は、役所が休業していることが多いため、夜間休日窓口に提出します。夜間休日窓口に申請した場合、通常であれば即時発行される「火葬許可証」の発行が、翌営業日に後ろ倒しになる可能性があります。自治体によっても対応が異なるのですが、もし翌営業日発行となった場合は、その分、葬儀日程も先送りになってしまいます。

●火葬場の稼働状況で、葬儀が先送りになる可能性

年末年始の休業日は火葬場によって異なりますが、12/31〜1/3に休業、または「一部業務のみ」という自治体も多くなります。ちなみに、栃木県では1月1日・2日及び友引日が休場となる火葬場が多いです。

休場日の前後は予約が混み合うため、年末年始は火葬まで数日待つケースが多くなり、その分葬儀も先送りになってしまいます。

●僧侶・寺院には早めに連絡

年末年始は、僧侶や寺院も行事などで繁忙期にあたります。葬儀日程は、火葬場の空き状況とご家族のご都合、僧侶などのご都合をすり合わせて決めることになるため、僧侶のご予定も早めに押さえておく必要があります。

●参列者への配慮が必要

年末年始は帰省して家族とのんびり過ごす、あるいは長期休みが取れる機会に旅行の予定をいれているという人も多いため、近親者でも参列が難しい場合もあると思います。無理に日程を決めず、場合によってはお通夜を省略して一日で葬儀を行う「一日葬」を選択するなど、臨機応変な対応が求められます。

●安置施設の確保と費用の確認

年末年始は火葬場の予約がとりにくい関係から、安置施設も埋まりやすくなるため、ご逝去後、葬儀までの間ご遺体を安置する場所の確保も迅速に行う必要があります。

また、安置期間が伸びることによって、安置施設利用料やドライアイス料金が追加で必要になる場合があります

●天候・交通の影響

年末年始は道路の混雑や公共交通機関の運休などから、「遠方の親族が葬儀に間に合わない」といったトラブルも考えられます。

●金融機関の休業

年末年始は、金融機関もお休みになります。ATMで現金をおろすことはできますが、利用できる機能が制限されている場合があります。葬儀社への支払いは後払いがほとんどですが、僧侶にお渡しするお布施は、葬儀当日に現金で用意しておく必要があるため注意が必要です

ちなみに、お布施は新札を用いるのがマナーとされています。新札の用意が難しい場合は、比較的キレイなお札を選んでお包みしましょう。

年末年始と通常時で、「費用の違い」はある?

年末年始に葬儀を行うことで、通常より割増料金になりやすい費用や、追加で必要になる可能性がある費用があります。

●火葬場の年末年始特別料金

公営の火葬場ではあまり見られませんが、一部の民営火葬場などでは、年末年始に特別料金を上乗せする形で料金設定をしている火葬場があります。そのため、利用する火葬場によっては、通常より高い金額を支払わなければいけない可能性があります。

●僧侶へのお布施

僧侶など宗教者へのお布施は、年末年始には多めに包むことが慣例となっているケースもあります。そもそもお布施は、宗派や菩提寺との関係性などに応じてお気持ちとしてお渡しする金銭になるため相場というものがありません。年末年始は、繁忙期に時間を調整して出向いてくれるという点を考慮して、普段より少し多めにお渡しするという方も一定数いらっしゃいます。

●安置費用がかさむ可能性

火葬場の予約が取れず、火葬が先延ばしになることによって、安置日数が増え、その結果として安置費用が高くなる可能性があります。

具体的には、ご自宅安置の場合はドライアイス代、葬儀社等の安置施設をご利用の場合は安置施設利用料及びドライアイス代が、通常よりも多く必要になります。

●宿泊費や移動費

年末年始は、宿泊費や移動にかかる交通費が高騰する時期でもあるため、遠方の親族の移動や宿泊にかかる費用が、通常時に比べて割増になる可能性が高いです。

●飲食費

年末年始は、食材の仕入れが割高になることが多いため、精進落としや通夜振る舞いといった会食の席を設ける場合、通常時に比べて高くついてしまう可能性はゼロではありません。

●搬送費用

年末年始は、道路渋滞や交通規制がある地域もあり、ご遺体搬送時などの走行時間が長くなる可能性があります。それに伴う追加料金がかかる可能性もゼロではありません。

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