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2024/06/20
遠方から葬儀に参列してもらう場合の宿泊費や交通費はどうする?
遠方から葬儀に参列してもらう場合の宿泊費や交通費はどうするの?
結婚式の場合、遠方からご参列いただく方には「遠いところからご出席いただきありがとうございます」という意味を込めてお車代や宿泊費を負担することがあります。
ではお葬式の場合は、どのように考えておけばよいのでしょうか。
遠方から葬儀に参列する方の交通費と宿泊費は誰が負担する?
結婚式とは違い、葬儀は喪主が招待するわけではなく、訃報を知り参列者が自主的に参列するもののため、結婚式のように遠方からお越しになる参列者の交通費や宿泊費を負担する必要はありません。
注意したいのは法事の時です。一周忌や三回忌などの法事は、結婚式と同じように招待をしてきていただくことになりますので、もし遠方からお越しの参列者がいらした場合は、喪主が交通費や宿泊費を負担する場合があります。
ケースによっては葬儀でも喪主が費用負担する場合がある?
場合によっては喪主が負担した方がよい場合があります。たとえば以前にご自身が葬儀に参列した際に交通費や宿泊費を負担していただいた相手の場合は、お返しとして同等のおもてなしをするのがマナーです。また、地域によっては負担するのが当然とする地域もありますので、その場合は地域の慣習を優先します。もしどうすればよいか迷われた場合は、親族の年長者や近所の信頼できる方などに相談してみるとよいでしょう。
費用負担はせずとも、宿泊先の手配は対応する場合も
宿泊費や交通費は各自で負担していただくとしても、遠方からお越しになる場合、土地勘がないため、どこに宿泊すればよいのかわからずお困りになる可能性も考えられます。そのため事前に周辺のホテル情報をご案内したり、場合によっては手配までして差し上げることも考慮に入れておきましょう。
手配を代行する場合の宿泊先選びは、式場からのアクセスと帰りのアクセスを考え、ちょうどよい場所の、高級すぎず安すぎないホテルを手配してあげましょう。また葬儀社の多くは宿泊先の手配も行っているため、もし宿泊先で迷われた場合は葬儀社に相談してもよいでしょう。
自宅に泊まっていただくことも検討する
相手との関係性によっては、ご自宅の空いているスペースに泊まっていただくことも検討しましょう。ただし葬儀当日は喪主様やご家族様はやるべきことが多くお忙しいため、おもてなしができずかえって失礼になってしまうことも考えられます。そのため、無理のない範囲で対応できるようならで構いません。
宿泊機能を備えている葬儀場もある
葬儀場によっては、遠方から参列される親族が宿泊されることを考慮し、宿泊場所が用意されていることもあります。葬儀場に宿泊するのは気がひけると思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、最近の葬儀場の宿泊施設は、ホテルと遜色のないくらいに快適な施設が多いため、空いていればそちらをおすすめしてもよいかもしれません。利用する式場に宿泊機能が備わっているかどうかは、葬儀社に確認してみましょう。
宿泊先から葬儀会場までの交通費はどうする?
喪主様が一番迷われるのが、宿泊先から葬儀会場までの交通費を負担するかどうかです。これは、その方との関係性によっても判断が異なりますので、臨機応変に対応するしかありません。もしご家族様やほかのご親族様の車に乗せていけるようでしたらそのように対応してもよいと思います。また、場合によっては葬儀社が送迎してくれることもありますので、まずは葬儀社に相談してみましょう。
代わりに香典を辞退するのはマナー違反?
葬儀では遠方からの参列者の宿泊費や交通費を負担する必要はないとはいっても、わざわざ来ていただくのに何もしてあげられないのは申し訳ないという気持ちから、その方からの香典を辞退しようと考える方もいらっしゃいます。しかしそれはできるなら避けた方がよいでしょう。
香典は故人様に対する供養のためのもの
香典は故人様への供養のために霊前に供えられるものです。そのようなご厚意を辞退することは失礼に当たる場合があります。そのため香典は、基本的には受け取るのがマナーです。
辞退するのであれば参列者全員に辞退を連絡
香典を受け取る方と受け取らない方がいるのは、当日の対応が煩雑になりますし、ミスが生じることも考えられますので、もしどうしても香典を辞退したいのであれば、その方だけでなく参列者全員からの香典を辞退をするのが望ましいです。
実際、家族葬や一日葬のような小規模な葬儀では、香典を辞退するご家族様も少なくありません。もし辞退される場合は、訃報を連絡する際に「香典に関しましては 故人の遺志により固くご辞退申し上げます」の一文を加えるとよいでしょう。ただし、葬儀費用との兼ね合いもあるため、辞退するかどうかは慎重に考えて決めることをおすすめします。
辞退はせずに、後日「お中元」や「お歳暮」を贈る
香典を辞退はせずに、香典返しで遠路はるばるお越しいただいたことへのお礼の気持ちを表現することができます。ただ最近は香典返しも葬儀当日にお渡しする「当日返し」が主流となっているため、四十九日の忌明けに送るケースは少なくなってきました。そのため香典返しを後からお送りしない場合は、「お中元」や「お歳暮」のタイミングに合わせてお礼の品をお送りし、感謝の気持ちを伝えるのもよいでしょう。
遠方からの参列者にかける言葉
遠方からご参列いただく場合は、直接お会いした時に、わざわざお越しいただいたことへのお礼の気持ちをお伝えしましょう。ちなみに「わざわざ」「はるばる」などの重ね言葉は葬儀の場では「忌み言葉(いみことば)」として避けられていますので使用しないよう気をつけましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。葬儀は結婚式と違い、招待して来ていただくものではないため、遠方からの参列者へのお車代や宿泊費を喪主様が負担する必要はありません。しかし地域によっては慣習が異なる場合があるため確認が必要です。
また代わりに香典を辞退したいとお考えになる方も多いですが、香典には故人様への供養の気持ちが込められているため、辞退するのは失礼にあたってしまうこともあります。そのため香典の代わりに、後日お礼の品を送るなどで感謝の気持ちをお伝えしましょう。
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