【お盆とは?】由来や期間、何をするのか解説します

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2024/08/01

【お盆とは?】由来や期間、何をするのか解説します

一年に一度、夏の時期になると訪れる「お盆」。今では夏の連休としての意味合いも強いですが、実はお盆は、お彼岸と並び古くから日本人が大切にしてきた仏教行事の一つでもあります。

そこで今回は、お盆とはどのような日で、何をするのかについて詳しく解説したいと思います。一般的なお盆のスケジュールなどもお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

お盆とは?

お盆は、亡きご先祖様の魂をご自宅へお迎えして供養するための行事です。お盆の期間中はご先祖様があの世からこの世へ戻ってくる期間とされています。お盆は、正式名称を「盂蘭盆会(うらぼんえ)」または「盂蘭盆(うらぼん)」といい、古くは『日本書紀』にも記録が残っていることから、その歴史は飛鳥時代にまで遡るといわれています。

お盆の由来

昔、お釈迦様の弟子の一人であり、なんでも見通せる神通力を持った目連尊者(もくれんそんじゃ)という人がいましたが、ある日、神通力を用いて亡き母を探したところ、餓鬼道におち、逆さ吊りにされ飢餓に苦しんでいる母親の姿を見つけました。目連はその母親を助けようとお釈迦様に相談すると、「夏の修行がおわる7月15日(旧暦)に、僧侶たちを呼び、供物を捧げて供養すればよい」という教えを受け、その通りにしたところ、その功徳によって母親は極楽浄土へ行くことができたという話が由来となっています。

また、日本には古来から夏の時期に祖霊を祀る習慣があり、その古くからの習慣と、この仏教の教えが混ざり合った結果、現代のお盆を形作ったといわれています。

お盆の時期

多くの地域では、8月13日〜16日がお盆とされていますが、東京などの一部では7月13日〜16日がお盆となる地域もあります。地域別にもお盆期間に違いがあります。

お盆の時期にすること

お盆の過ごし方は、地域や信仰している宗派によってもさまざまですが、ここでは一般的なお盆の時期の過ごし方についてお伝えしたいと思います。

前日まで

【準備期間】
法要の準備(僧侶の手配・周知・返礼品準備など)
飾り付けの準備(盆提灯・精霊棚など)
迎え火・送り用の準備(おがら・焙烙など)
お供物の準備
食事の準備
お仏壇やお墓の掃除

13日(盆の入り)

お墓参りをする
迎え火を焚く
盆提灯に火を灯す

14日〜15日

お供えをする
盆踊りを踊る

16日(送り火)

送り火を焚く
片付けをする

宗旨宗派によるお盆の習慣の違い

仏教の中でもさまざまな宗派があり、それぞれの死生観があります。そのため宗派によってお盆の習慣も異なります。特に浄土真宗では、他の宗派とお盆の捉え方が大きく違いますので注意が必要です。

浄土真宗では送り火・迎え火は行わない

浄土真宗では、亡くなった方は即仏様になられ極楽浄土へ行くことができると考えられています。そのため、一般的に捉えられているような追善供養のためのお盆という考え方は、浄土真宗の教えには合いません。

浄土真宗におけるお盆は、ご先祖様を縁として、残された人たちが仏教の教えに触れる機会として捉えられています。そのため一般的なお盆で行われるような、送り火や迎え火、精霊馬をお供えする習慣などはありませんが、新盆には法要を行うなど、行事としてのお盆は行なわれています。

精霊馬はなぜナスときゅうり?

お盆では、ご先祖様があの世とこの世を行き来する際の乗り物としてナスときゅうりの精霊馬をお供えしますが、ナスもきゅうりも夏が旬の食べ物です。お盆の時期に収穫量が多いことから、この二つが選ばれたといわれています。一般的には、キュウリ馬で早くお迎えし、ナス牛でゆっくりと帰ってもらうという意味合いが込められていますが、地域によってはナス牛で丁寧にお迎えをし、きゅうり馬で急いで帰ってもらうと考える地域もあるようです。

お盆期間中のお墓参りは意味がない?

お盆の時期は盆の入りである13日の午前中にお墓参りをし、迎え火を焚いたらご先祖様が家に帰ってきているのだから、その期間にお墓参りをしても意味がないと思われる方がいらっしゃいますが、そんなことはありません。仏教においてお墓は悟りの世界を形に表したものですので、墓前でお参りをすることは、いつ何時であっても意味のあることに変わりはありません。

新盆では盆提灯を送るの?

新盆を迎えたご家庭へ、親戚などが盆提灯を送るという習慣があります。盆提灯は絵柄の入ったものを一対で送るのが一般的ですが、必ず一対でなければいけないという決まりはありません。

まとめ

いかがだったでしょうか。日本の夏の風物詩とも言えるお盆ですが、最近は、そもそもどのような意味を持つものなのか知らない方も多いと思います。お盆の時期には旅行を予定している方もいらっしゃるとは思いますが、お盆の由来や過ごし方を知り、ご先祖様に思いを馳せて、感謝の気持ちを忘れずに過ごせるといいですね。

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