葬儀・家族葬ブログ
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ご葬儀のこと
2025/06/25
お盆にお葬式はできるのかを解説します
世間ではお盆の時期に休みになる会社が多いことから、「お盆には葬式を行うのは難しいのでは?」と考える方もいるかもしれません。お盆期間に葬式を執り行うことは可能ですが、ほかの時期とは異なる注意点があります。いざというときに慌てないよう、お盆期間の葬式の注意点についてしっかりと把握しておくことが大切です。
ここでは、お盆の葬式の有無、お盆期間に不幸があった場合の葬儀日程の決め方や、お盆に葬式を行う際に気をつけたいことなどについて解説します。
お盆であってもお葬式はできます
お盆でも葬式を執り行うことは可能です。お盆とは、一般的に8月13〜16日の時期を指します。ただ、地域によっても違いがあり、例えば7月13〜16日や7月31日〜8月2日などがお盆とされる場合もあります。お盆期間は多くの会社が休みになりますが、葬儀社は基本的に24時間365日対応しているため、「葬儀社が休みでお盆に葬式ができない」という心配はありません。
葬式ができるかどうかに大きく影響するのは、葬儀社のほか、火葬場の休館日や宗教者の都合などです。火葬場の休館日は年末年始や友引の日が多いので、お盆の葬式にはそれほど影響はないでしょう。一方で、お盆は法事が多く、寺院などの繁忙期にあたるため、僧侶など宗教者の都合がつきにくいことはあるかもしれません。
お葬式の日程の決め方
仏式の葬儀では、ご臨終の翌日に通夜、翌々日に葬儀・告別式と火葬を行うケースが一般的です。ただ、実際の葬儀日程は、火葬場の予約状況や僧侶の都合などにあわせて決める必要があります。
そのため、希望どおりに火葬場の予約が取れなかったり、僧侶の都合があわなかったりした場合は、葬式の日程を後ろにずらすことになります。特に、人口の多い都市部などでは、火葬場不足により、ご臨終から火葬まで1週間程度あいてしまう「火葬待ち」が発生することもあるでしょう。
なお、火葬場は原則として個人からの予約を受け付けておらず、葬儀社などの事業者が行うため、葬儀社と相談しながら葬式の日程を決めます。また、通夜や葬儀・告別式を行わずに直接火葬場でお別れをする直葬・火葬式であっても、ご遺体の安置や搬送のために葬儀社に依頼することが一般的です。迅速に葬式の日程を決めるには、身内が亡くなった際、すぐに葬儀社を決める必要があります。
お盆期間中にお葬式を行う際の注意点
・僧侶の繁忙期なので予定があわせにくい
・帰省や旅行のタイミングで参列しにくい
・お盆期間後に葬式をずらすとご遺体の安置期間が長くなる
●僧侶の繁忙期なので予定があわせにくい
お盆は、ご先祖様の魂をご自宅へお迎えして供養する行事のひとつです。宗教者の中でも僧侶の場合、お盆期間中は法要を営んだり檀家を回ったりと、非常に忙しくなります。お盆に葬式を行いたいと思って菩提寺に相談しても、「その日は僧侶の都合がつかない」「別の日時に変えてほしい」と言われる可能性は十分考えられます。
仏式の通夜や葬儀・告別式では、読経をお願いする必要があるため、僧侶の都合によっては、葬式の日程を変更することも検討しなければならないでしょう。
なお、神道の場合もお盆を行う慣習があります。
●帰省や旅行のタイミングで参列しにくい
お盆期間中の葬式は、参列者が集まりにくい点にも注意が必要です。お盆では、帰省ラッシュや空港の出国・帰国ラッシュが話題になるように、お盆の時期は多くの方が帰省や旅行で移動しています。帰省先や旅行先で訃報を知った場合、「故人をお見送りしたいと思っても、葬式に参列できない」という状況になってしまうかもしれません。
また、お盆の期間は新幹線や飛行機のチケットが取りにくかったり、宿泊費が高くなったりして、遠方から参列する方の負担が大きくなる可能性があります。こうした事情から、お盆期間中の葬式を避け、日程を後ろにずらすケースもあります。
●お盆期間後にお葬式をずらすとご遺体安置期間が長くなる
僧侶や参列者の都合などによって葬式の日程を後ろにずらした場合、ご遺体の安置期間が長くなります。安置期間が長くなると、その分、ご遺体の保存に関する費用がかかるため注意しなくてはなりません。
一般的に、葬儀社のセットプランには2日分など一定期間の安置にかかる料金を含んでいますが、一定期間を超えた場合は、超過した日数分の追加費用が発生します。例えば、安置場所にかかる費用は1日あたり1万円程度、ご遺体の状態を保持するためのドライアイスの料金が5000~1万円程度の追加料金がかかります。自宅に安置するのであれば、場所代はかかりません。
また、安置場所や季節にもよりますが、一般的にドライアイスでご遺体の劣化を防げるのは4〜5日が限界といわれています。安置期間が長期になると、ご遺体を衛生的に保つために、エンバーミングという専門的な処理が必要です。エンバーミングは、基本的にセットプランとは別料金となり、15万~25万円程度が相場となります。
近年では、お盆期間にかかわらず、都市部を中心に火葬待ちが発生しており、火葬まで1週間程度待つことも珍しくありません。特に、気温の高い夏場は、安置期間中のご遺体の状況に十分配慮が必要です。安置場所の環境や期間、追加費用が発生する条件などについては葬儀社に相談することが大切です。
お盆にお葬式はできるが、配慮が必要
お盆に葬式を行うことは可能ですが、僧侶などの繁忙期にあたるため、予定をあわせるのが難しい可能性があります。また、お盆は帰省や旅行で移動する方が多いことから、参列者の都合のつきやすい日程に調整するなどの配慮が必要になるでしょう。葬式の手配は、故人のご臨終直後から始まり、非常に慌ただしくなるため、葬儀社の事前相談を活用して情報収集しておくのがおすすめです。特に近年では、都市部を中心に火葬待ちが多発しており、ご臨終から葬式までの期間が長くなってしまうことも珍しくありません。葬儀社の事前相談を利用すれば、安置期間が長くなったときの費用の目安なども、あらかじめ把握できて安心です。
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