正月中の法要・忌明け・お寺への相談など

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2025/12/10

正月中の法要・忌明け・お寺への相談など

お正月は、親族らが集まって年の初めを祝うおめでたい行事ですが、故人を偲ぶ法要や忌明けをこの時期に行うことはできるのでしょうか。

今回は、年末年始やお正月に忌明け(四十九日)や、喪明け(一周忌)を迎える場合に「法要を行なってもよいのか」について、注意点も交えて解説します。法要がお正月に重なってしまう場合の日程の決め方についてもお伝えします

●法要とは?

法要とは、故人を供養するために行う仏教の儀式のことで、僧侶にお経を読んでもらい、家族や親族が故人を偲ぶ大切な節目となります。

仏教では、亡くなってから四十九日までを「忌中」とし、四十九日の法要を終えると「忌明け」となります。

また、一般的な慣習としては、亡くなってから一周忌までの約一年間を「喪中」とし、一周忌をもって日常生活に戻る「喪明け」とする家庭が多くみられます。

年末年始に「忌明け」「喪明け」を迎える場合の対応

結論から申し上げると、お正月や年末に法要を行なうことは、仏教的には問題ありません。

そもそも法要は、命日から数えて何日目、あるいは何年目という節目に営まれるものです。仏教では、命日を起点としたタイミングで法要を営むことがベストであると考えられているため、お正月であろうと年末であろうと、決められた日に法要を行うことを重んじています。

一方で、「新年のお祝いムードにふさわしくない」「年末年始はみんなが忙しい時期なので声をかけにくい」といった理由から、年末年始の法事は避けるというご家庭も少なくありません。

つまり、年末年始の法要は、仏教的には問題はないものの、どうするかは各ご家庭の判断に委ねられているということになります。

年末年始の法要を“避ける”場合の注意

年末年始を避けて日程をずらす場合は、以下の点に注意しましょう。

●日程調整の仕方

仏教では、命日や忌日はとても大切な日として扱われているため、本来であれば命日あるいは忌日当日に法要を行うことがベストとされています。しかし、関係者の集まりやすい土日に日程をずらして法要を行うことはよくあることです。その際、命日あるいは忌日よりも前倒しの日程に設定することが原則とされています。

具体的には、「四十九日法要が年末年始に重なる場合は三十五日に繰り上げる」、「周忌以降の年忌法要が年末年始に重なる場合は、11月初旬〜12月末に繰り上げるという方法が一般的です。

ただし、地域や宗派によって考え方が異なることもあるため、後ろ倒しでないと都合が合わないという場合は、僧侶に相談してみましょう。お正月期間は寺院側も予定が詰まりやすく、実際は、柔軟な日程調整をしている宗派・寺院も多くあります。

●香典返しを送る時期

香典返しは、四十九日法要後1ヶ月以内に送るのがマナーですが、お正月は新年を祝う慶事でもあるため、不祝儀にあたる香典返しは送る時期に配慮することも大切です。

基本的には、松の内(1月7日※地域によっては1月15日)を過ぎてから法要後1ヶ月以内に届くように手配するのがマナーです。

年明けに延期する場合のマナー

忌明け・喪明け当日に法要が行えない場合は、スケジュールの前倒しが基本ですが、やむを得ない事情がある場合などは、僧侶に相談の上、日程を後ろ倒しにする場合もあります。四十九日や一周忌などの法要を年明けに延期する場合は、以下の点に注意しましょう。

●お寺の了承を得る

まずは、延期が可能かどうかお寺に相談してみましょう。僧侶の都合もあるので、なるべく早めに相談することが大切です。その際は延期を希望する理由を丁寧に伝え、年明けの希望日を複数伝えられるとよいでしょう。

●家族・親族の了承を得る

日程を後ろ倒しにすることを気にする方もいるため、日程が確定する前に家族や親族にも相談し、了承を得ておきましょう。

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