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2023/12/20
【家族葬のお香典】参列前に知っておきたいマナーとは?
コロナの影響もあり、お葬式の形にもさまざまな変化がみられるようになりました。最近はやはり、よりコンパクトで密を避けるお葬式のニーズが高まっているようです。ご家族や近親者のみでおこなう小規模なご葬儀に「家族葬」がありますが、家族葬には一般葬とは違ったマナーもあるので注意が必要です。特に家族葬のお香典については、気になる方が多いようです。そこで本日は、家族葬のお香典マナーを解説したいと思います。
家族葬に参列する人が気をつけたい「お香典マナー」
お葬式に参列することになり、準備を進める中で思い浮かぶことは、お香典の額をどうするかではないでしょうか。しかし家族葬の場合、必ずしもお香典を持参するとは限りません。
家族葬では香典を辞退するケースがある
少人数でおこなう家族葬の場合、ご遺族側が準備の負担を少なくするために、お香典を辞退するケースもあります。そのため、「いくら包むか」よりも前に、まずは香典辞退の意向がないかを確認しておくとスムーズです。
香典辞退の意思表示がある場合
訃報のご連絡時に「お香典は辞退させていただきます。」などの明確な意思表示がある場合は、言葉どおり「持参しない」のが正解です。弔意を形に表したいお気持ちもわかりますが、香典返しなどの手間を省きたいというご家族様の想いの表れでもありますので、無理強いはせず、素直にご意向に従いましょう。
持参すべきか判断に迷う場合
もし香典辞退か否かの判断がつかない場合は、渡す・渡さないにかかわらず一応持参するようにしましょう。もしも、事前に知っておきたいという場合は、葬儀会社に直接問い合わせてみるのがよいでしょう。香典対応については、葬儀会社と喪主様とが打ち合わせをして決めているため、正確な答えを得られるはずです。また、最近ではお香典を受けられて、その日に香典返しをする「即返し」といったサービスをご利用されるご家族様も急増しています。
家族葬の香典金額の相場や香典袋の書き方
お包みする香典の金額については、家族葬も一般葬も基本的に違いはありません。故人との関係性に見合った金額を包んで持参しましょう。
家族葬のお香典相場
どれくらいの額を包めばよいかは、故人との関係性やご自身の年齢によっても変わります。あくまで目安となりますが、香典金額の相場を記載しておきますので参考にしてください。なお、4と9は「死」や「苦」を連想させるため避けたほうがよい数字とされています。お香典を連名で包む際などに、うっかり4万円や9万円にならないよう気をつけましょう。
親が他界した場合
香典金額の相場:3万〜10万円
(年齢の目安:20代=3万円、30代=5〜10万円、40代=10万円)
※自分が喪主の場合や、両親に扶養されている場合は包まないのが一般的です。
兄弟姉妹が他界した場合
香典金額の相場:3万〜5万円
(年齢の目安:20代=3〜5万円、30代〜40代=5万円)
※義兄弟姉妹においても金額は同じです。
祖父母が他界した場合
香典金額の相場:1万〜5万円
(年齢の目安:20代=1万円、30代=1〜3万円、40代=3〜5万円)
※両親に扶養されている場合は包まないのが一般的です。
その他の親戚が他界した場合
香典金額の相場:1〜3万円
(年齢の目安:20代=1万円、30代=1〜2万円、40代=2〜3万円)
会社の上司や同僚が他界した場合
香典金額の相場:5千円〜1万円
(年齢の目安:20代=5千円、30代=5〜1万円、40代〜=1万円〜)
友人が他界した場合
香典金額の相場:5千円〜1万円
(年齢の目安:20代=5千円、30代・40代=5千円〜1万円、50代〜=1万円)
※とても親しいご友人であれば年齢に関わらず1万円包むこともあります。
家族葬では少し多めに包むことも
家族葬は、参列者が少ない分、葬儀にかかる費用はおさえられると言われていますが、その分ご遺族側の収入源となるお香典額も少なくなります。そのためご親族が香典を通常よりも多めに包むというケースもみられます。特に一家の大黒柱が亡くなった場合や、幼いお子さんがいる場合などは、残されたご家族の経済的負担を考え、相場より高い金額を包む方が多いようです。
香典袋の選び方、書き方、包み方
最後に、香典袋の選び方や包み方のマナーについても触れておきたいと思います。家族葬に限らず、これからお葬式にご参列される方は、ぜひ参考にしてください。
お香典袋の選び方
お通夜やご葬儀に参列する場合は「御霊前」とかかれた香典袋が一般的です。ただし、宗派などによって違いがあるので注意しましょう。
宗派別のお香典袋の選び方
●一般的な仏教のご葬儀「御霊前」または「御香典」
●真宗の場合「御仏前」
●キリスト教の場合「御花料」
●神道の場合「御玉串料」または「御榊料」
お香典額に応じた香典袋の選び方
最近では様々な価格帯の香典袋を目にしますが、お包みする金額に見合った香典袋を選ぶのも、お香典マナーのひとつです。金額に合う香典袋は以下を参考に選びましょう。
●5千円以下:水引がプリントされている簡易的なもの。
●3万円程度まで:水引が黒白または双銀のもの
●3万円以上:水引が双銀で、高級和紙を使用してあるような値段の高いもの
香典袋の書き方・包み方
基本的に、お香典に新札を包むのはNGです。とはいえボロボロのお札というわけにはいかないので、新札ではない比較的きれいなお札を包みましょう。香典袋に記載する金額は「金五仟園」「金壱萬園」または「¥5,000-」「¥10,000-」のように表記します。またお通夜やお葬式に参列する際の香典袋には、薄墨を用いるのがマナーとされています。ただ、もし薄墨がなければ濃い黒でもかまいません。金額を決め、それに見合った香典袋を購入したら、以下の手順で包みましょう。
①まず香典袋の中袋に住所・氏名・金額を黒いボールペンで書きます。
※中袋は香典返しで必要になる部分なので、見やすさを考慮し薄墨ではなく黒ボールペンなどで書きましょう。
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②香典袋の中央に、ご自身のお名前を記載します。
※連名の場合3名までは並べて書きましょう。序列の高い順に右から書くのが一般的です。
※4名以上で連名の場合は、社名を記載するか「〇〇一同」のようにし、中に連名者のリストを添付しておきましょう。
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③中袋の封を閉じる側に、お札の人物が描かれている面(おもて面)がくる向きでお札をいれます。
※ 最終的に香典袋のおもて面にお札の裏面がくるのが正しい向きになります。
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④香典袋の折り目にそって、中袋を包みます。
※上→下の順番に折りましょう。
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⑤最後に香典袋の中央あたりに水引をかけたら完成です
家族葬のお香典マナーについて解説しました。一般葬では慣例化しているお香典ですが、家族葬では持参しない場合があることや、お香典額も相場より多めに包むケースがあるなど、家族葬ならではのお香典マナーをお伝えしました。
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