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2024/07/17
【お葬式で数珠は必要?】使い方や持ち方のマナー解説
お葬式や法事で使う機会の多い数珠。
ですが、普段から使い慣れていないため、いざ葬儀の場で「使い方がわからない」と慌ててしまった経験のある方も多いのではないでしょうか。
また数珠は宗派によっても作法が異なるため、難しいと感じてしまいがちです。
今回は、そもそも葬儀に数珠は必要なのかということも含め、数珠の持ち方や使い方などのマナーをお伝えしたいと思います。
お葬式に数珠は必要?
仏教的には、実はお葬式に参列する際に数珠は必需品というわけではありません。本来数珠は念珠(ねんじゅ)ともいわれ、念仏の回数を数える際に用いるもので、読経する人が持つのならともかく、参列者が必ず持参しなくてはならないというものではないのです。ただ、お通夜やお葬式に参列するとほとんどの人が数珠を持っています。日本人の常識としてお葬式には数珠というイメージが強いことから、マナーとして持参した方がよいといえます。
数珠には種類がある
数珠には、片手数珠と本式数珠があります。片手数珠のことを一重数珠・一連数珠・略式数珠、本式数珠のことを二重数珠・二連数珠などということもあります。
片手数珠は宗派に関わらず使用できる略式の数珠のため一つ持っていると便利な数珠といえます。本来正式な数珠は108玉ありますが、片手数珠は携帯しやすい一連のタイプで、54玉のものや27玉のものなど様々です。
本式数珠は宗派ごとに仕立てられた数珠で、玉の形や数珠の長さなどの形状が宗派によって異なります。
男性と女性の数珠の違い
性別によっても数珠は異なります。玉の大きさが男性の数珠は10〜12mm、女性の数珠は6〜8mmと女性用の方が一回り小さくなっているのが特徴です。そのため男女間での数珠の共有はあまり好ましくありません。
子供用の数珠もある
小さなお子さんの手のサイズに合わせた子供用の数珠も販売されています。子供用は壊れにくい素材でできたカラフルなものが多いのが特徴です。
葬儀の際はご自身の宗派の数珠を持参する
仏式の葬儀は、故人様の信仰する宗派に則って執り行われますが、わざわざそれに合わせて数珠を買い足す必要はありません。宗派による数珠の違いはマナー違反とはならないため、ご自身の宗派に合わせた本式数珠を持参すればよいでしょう。もし特定の宗派を信仰していない場合は略式の片手数珠を持参します。
数珠の基本的な持ち方
本式数珠は宗派ごとに持ち方が異なりますので、今回は片手数珠(略式数珠)の持ち方をお伝えしたいと思います。
片手数珠は2通りの持ち方があります。
持ち方1:親指が輪の外側にでるように輪を左手の親指と人差し指の間にかけ、右手を合わせて合掌し、房は自分から遠い側に向けて下に垂らす。
持ち方2:合掌し、親指が輪の外側にでるように両手の親指と人差し指の間に輪をかけ、房は自分から遠い側に向けて下に垂らす。
お葬式のシーン別 数珠の持ち方
基本的に数珠を持参したら、葬儀の最中は常に出しておくのがマナーです。場面ごとに数珠の持ち方として正しい作法をお伝えします。
【座って読経を聴いている時】
左手首にかけておきます。
【焼香台へ向かう時】
焼香台へ向かって歩く際や、焼香台から座席に戻る際は、左手で数珠を持ちます。
【焼香をする際】
基本の持ち方で焼香を行います。
お葬式の数珠に関するマナー
最後に意外と知らない数珠のマナーをいくつかお伝えして終わりにしたいと思います。よくやってしまいがちなことなので経験がある方もいらっしゃると思いますが、マナー違反となってしまいますので気をつけて参列しましょう。
焼香の番が来たら数珠を出すのは間違い
基本的に数珠は儀式が行われている間は常にカバンから出しておくのがマナーです。よく焼香の順番が来たらカバンから取り出す方がいますが、それは間違いです。
数珠は裸で持ち歩かない
数珠をカバンに入れて持ち歩く際には、ふくさなどに包みましょう。裸でカバンに入れて持ち歩くのはあまり好ましくありません。
数珠を椅子に置いたまま離席しない
よく離席する際に数珠を椅子に置いていかれる方がいらっしゃいますが、数珠はご自身そのものともいわれ厄除けの意味もありますので、離席の際はバッグやポケットの中に入れるなどして持ち歩くとよいでしょう。
数珠の貸し借りはしない
基本的に数珠は一人一つご自分のものを持つのがマナーです。そのため、人に貸したり人から借りたりするのはあまり好ましくありません。
100円ショップなどの簡易的な数珠は避ける
最近は100円ショップなどで極端に簡易的な数珠が販売されていますが、そのような数珠はご家族様に不快感を与えてしまう可能性もあるため、できれば避けた方がよいでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
数珠は日頃から使い慣れているものではないため、知らないうちにマナー違反をしてしまうということがよく起こりがちです。そうならないためにも、事前に作法を頭に入れておくことが大切です。葬儀に参列する際は、基本の持ち方だけでも覚えておくとよいでしょう。
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